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♪ 第87話 Paganini, Niccolo [ロマン]

♪ Paganini, Niccolo (1782~1840 イタリア)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 24の奇想曲より第24番      ★★★★
2. ヴァイオリン協奏曲第2番より「鐘」 ★★★★
3. ヴァイオリン協奏曲第1番      ★★★
4. 24の奇想曲            ★★★
5. 無窮動               ★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

中学生の頃までに、Liszt編曲の「鐘(ラ・カンパネラ)」や奇想曲第24番の旋律くらいは聴いたことがあるのですが、「鐘(ラ・カンパネラ)」はPaganiniというよりLisztとしての認識しかなかったこともあり、Paganiniに関してはほとんど印象なし。

高校の時に、ヨーヨー・マの演奏でモーセ幻想曲と奇想曲抜粋のエアチェックをしたのが、Paganiniの最初の印象。ヴァイオリンでさえ超絶難易度が高いはずなのに、なんでチェロで口をあけて(失礼!)楽々と弾けるのか! チェロによる超絶Paganiniは、当時の体育会系音楽観と見事にマッチしたのでした。ああいう中国雑技団みたいなのって、あこがれる時期、絶対あるよね(マンドリン業界では何十年たってもこの世界からの価値観が転換できない人が多数いて、萎えますが・・・)。早速「ヴァイオリン協奏曲第1番」、「24の奇想曲」の譜面を購入してマンドリンで練習。でも、指が小さくて10度とか届かないのでした。しかもマンドリンはハイポジもハーモニクスも鳴らないし。

その後、あっという間に飽きてしまい、指慣らしの曲として定着。

技巧の難しさとは逆に、音楽としてはこの上なくシンプルにできているのですね。そのあたりが自分が飽きる理由でもあるのですが、一方で旋律素材として考えたときには、なんとも屈託のない魅力があるようにも思います。だからこそ、Lisztをはじめ、「パガニーニの主題による●●」のような曲が多数生まれるのかも。家に音源があるだけで20曲以上。他の作曲家を触発する魅力があることを証明していますね。

マンドリンでは、似た傾向のサーカス作曲家としてCalaceやMunierなんかがいるわけですけれど、こっちはなんで魅力を感じないのでしょうかね。中国雑技団的に中途半端だからでしょうか。いやー、それだけでもないな。個人的に旋律そのものに羞恥心を感じることが多いのですが、それですかね。


笹崎の好きな曲Best5
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

1. モーセ幻想曲          これは楽しいのでは
2. ヴァイオリン協奏曲第1番    ストレートでわかりやすい超絶技巧
3. 無窮動             このアイデアの単純さがよいのかも。「常動曲」とは違う曲
4. 24の奇想曲          全曲聴く気は起きないのだが、素材として面白い
5. ネル・コル・ピウ序奏と変奏曲  ここまで超絶だと、それはそれで

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ヴァイオリンの胸のすくような超絶快演、ってそういえば、最近聴きませんね。
ピアノのアムランみたいな人がそろそろ出てもいい気がします。


おまけ。Paganiniにちなんだ曲、好きな曲Best5
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1. Blacher/パガニーニの主題による変奏曲       これは楽しい!
2. Rachmaninov/パガニーニの主題による変奏曲   思ったより手の込んだことをしているのですね
3. 一柳慧/パガニーニ・パーソナル              マリンバとピアのためのすごい作品
4. Liszt/パガニーニ大練習曲              「ラ・カンパネラ」を含む。基本アイテム
5. Lutoslawski/パガニーニの主題による変奏曲   2台のピアノのための超絶作品

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次点がSchnittkeの「ア・パガニーニ」。これもまた面白い。



次回は、PendereckiとPoulenc。
Pizzetti書こうと思ったけれど、
ヴァイオリン・ソナタとレクイエムくらいについてしか書けないや。
チェロ・ソナタの音源が見つからない! 譜面を見る限りすごい名曲のはずなのに。
Piazzollaもパスで。Pierneも・・・


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                       ★
★        今月の古代米         ★
★                       ★
★   縄文時代の、というとありがたいが、   ★
★   2~3年前の、というとありがたくない  ★
★                       ★
★                       ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

それは古代米ではなく、古米と言う。
最近、増えてきましたね。古代米のお店。けっこう好き。


では、また。

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♪ 第86話 Paert, Arvo [現代]

♪ Paert, Arvo (1935~ エストニア)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. タブラ・ラサ            ★
2. ヨハネ受難曲            ★
3. フラトレス             ★
4. ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌  ★
5. アルボス              ★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

うーんと、どの曲が有名なんだか。

はじめてのPaert体験がいつだったかは忘れてしまったのですが、きっと大学時代の最後の方でしょう。「スターバト・マーテル」や「アルボス」などの作品集のレコード(まだCDじゃなかったと思う)が出て、それをエアチェックしたのが最初と思われます。そのときは、平和な感じだねー、くらいしか印象はなし。

すぐに「タブラ・ラサ」を聞きます。これがインパクトが強くてですね。第1楽章冒頭の4オクターブ差のヴァイオリンのA音の強奏。プリペアド・ピアノの強烈な低音イ短調和音の響き。そして、どうやら数学的(というより算数的)に構成されていることもわかってきます。省略して簡単に書くと、音符のある拍が規則的に増え、休符の拍が次第に規則的に短縮されていき、休符が計算上0になるはずのところでカデンツァが始まるのですね。

「タブラ・ラサ」の譜面を購入して、第1楽章よりも第2楽章の方にびっくり。弦楽のパートは音階をゆっくり演奏。しばらく上昇音階を演奏して、それから下降し、下がりきると上昇(内声は同様にD→F→Aといった動きで上昇下降を繰り返す)。こんな基礎練のような譜面の組み合わせで美しい音楽ができてしまうとは。

それ以降、Paertの作品は見つけるごとにCDを購入していましたが、そのうちだんだん印象が薄くなってきてしまい。最近は演奏家によっては、くらいの購入度になっています。確かに静かできれいなのだけれど、今のところ安定した書法すぎて、新しい曲への期待感という意味ではそれほどでもなかったり、ということなのかも。でもいつか問題作が生まれ出たりして。


笹崎の好きな曲Best5
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

1. タブラ・ラサ     この曲の印象が自分には強烈だった
2. ヨハネ受難曲     全曲約75分の最後の最後で何かが起こる
3. フラトレス      さまざま楽器編成の編曲があるが、ヴァイオリンとピアノの版が好き
4. 鏡の中の鏡      この曲はよく演奏して遊びます
5. スターバト・マーテル 単純で清楚な時間が流れるのです

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でも、こういう中世・ルネッサンスに戻ったかのような静かで平安な響きは、現代の慌しい世の中への反動としての存在感を感じたりもするんですね。


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♪ 第85話 Orff, Carl [現代]

♪ Orff, Carl (1895~1982 ドイツ)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 世俗の賛歌「カルミナ・ブラーナ」     ★★★
2. 劇的演技「カトゥーリ・カルミナ」     ★
3. 劇的コンチェルト「アフロディーテの勝利」 ★
4. 該当なし
5. 該当なし
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

カルミナに始まりカルミナに尽きる感のあるOrff。笹崎が「カルミナ・ブラーナ」を初めて聴いたのは、これまた上野文化会館の音楽資料室。高校2年のときだったかな、3年のときだったかな。あまりの単刀直入さに、「なんだかな~」と思ったことを覚えています。

それ以降も正直あまり興味を持てず、新たに聴いてみる曲数もスローペースで推移。結局、その傾向は今まで変わることなく現在に至っています。

わかりやすく野蛮なリズム、単純な旋律と和声、18禁な歌詞、わんさか入る打楽器などなど、ウケる理由はだいたい想像がつきます。ですが、何でだろうなあ。嫌いというほどではないけれど、自分にはあまり興味が持てないのです。

ということで、Orffで興味があるのは、曲そのものよりも「空耳」関係(笑)。


笹崎の好きな曲Best5
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1. 世俗の賛歌「カルミナ・ブラーナ」 第21・24曲あたりは嫌いではないのですが
2. すみません・・・
3. すみません・・・
4. すみません・・・
5. すみません・・・

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いや、音源はそれなりにあるんですよ。オペラとか、ほかの大規模声楽作品とか。

次回は、PaganiniとPaertの予定。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                        ★
★         今月の肯定          ★
★                        ★
★  「きれいなお姉さんは好きですか」のCMに、 ★
★  「はい」と心の中でつぶやいてしまう     ★
★                        ★
★                        ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

世の中の男性のほとんどはきっと同じ脊髄反射をするのだろう。違うとは言わせない。


では、また。


タグ:オルフ orff
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♪ 第84話 Ohana, Maurice [現代]

♪ Ohana, Maurice (1914~1992 フランス)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 10弦ギターのための「ティエント」   ★
2. チェンバロのための「ワンバ」「コンガ」 ★
3. チェンバロのための「そう、タンゴ」   ★
4. 該当なし
5. 該当なし
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

有名な曲、やっぱり無理やり挙げた感がありますかね。ほんとうは該当なしかも。

さて、スペインの現代作曲家、Maurice Ohana。カサブランカ生まれ、スペイン人とイギリス人の混血だそうです。モーリス・オアナと読みます。モーリスであって、ユーイチではありません、業界の皆様。

初めてのOhana体験は、エアチェック。高校か大学のときに「3つのグラフィック」を聴いた記録があります。ギター協奏曲ですが、全然覚えていないぞ。

社会人になってから、10弦ギターのための作品やチェンバロ作品、チターを含んだ作品など、さまざまな出合いがありました。

とくにチターやチェンバロなど撥弦楽器・鍵盤楽器を使った色彩的な作品が面白いですね。とくにチターの微分音はくらくらきます。微分音のくせに不思議と不協和な感じがしないし(でも軽い脳内パニックが起きて楽しい)。ギターの使い方も面白いです。1
0弦ギターって、普通、下の4本の弦は共鳴させるだけなんですが、この作曲家の作品の場合は全部弾くのですね。その音がまた妖しすぎ。

金属打楽器の使い方や色彩感の出し方をはじめ、僕がオーケストレーションを参考にした作曲家の1人であります。この透明な妖しさは、ほかの作曲家にはない特徴ですな。


笹崎の好きな曲Best5
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1. クロード・ドビュッシーのトンボー    ソプラノ、ピアノ、チターと室内オーケストラのための。チターがのっけから強烈な微分音でくらくら
2. ミサ曲                 金属系打楽器と合唱の独特な響きが素敵。ソプラノとメゾソプラノが微分音でゆっくり近づくところなど妖しさ満点
3. サイン                 編成はフルート、ピアノ、チター、4人の打楽器奏者。チターの妖しい音程がたまらない
4. 10弦ギターのための「朝日が昇ったら」 10弦ギターの妖しさといったら
5. チェンバロのための「コンガ」      チェンバロ曲の中では個人的にこれがいちばん好きかな

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どれを順番上にするかなんて、この作曲家の場合意味がなさそうです。個々の作品というよりも作曲家が好きなんだろうな。
上記に出てきた作品のほかにも、2台のピアノ・4人の打楽器奏者と管弦楽のための「シナクシス」、クラヴサン・オーボエとホルンのための三重奏曲「聖なるイルクス」、10弦ギターのための「月時計」、チェンバロのための「夜と昼の全時祷のための鐘」をお薦めしておきましょう。


タグ:オアナ ohana
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♪ 第83話 Nielsen, Carl August [近代]

♪ Nielsen, Carl August (1865~1931 デンマーク)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 交響曲第4番「不滅」     ★★★
2. 交響曲第5番         ★★
3. 小組曲            ★★
4. 交響曲第2番「四つの気質」  ★
5. クラリネット協奏曲      ★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

そこそこ名が通っている作曲家で、さっぱり好きになれない作曲家が数人います。その数少ない1人がこのNielsen。

はじめてNielsenの作品を聴いたのは、交響曲第4番。たぶん高校時代最後か大学時代初期だと思います。「不滅」というタイトルに魅かれたのだと思いますが(ほんとうは「消し難きもの」くらいの意味)、2台のティンパニの超絶技巧くらいしか印象に残らず。木管五重奏曲、「かいなきセレナード」などエアチェックしたものの、これまた印象に残らず。弦楽合奏ということで、作品1の「小組曲」も聴きましたが、特に・・・。

社会人になって、交響曲の譜面とCDを一通り揃え、協奏曲もだいたい揃え、最近歌劇もピアノ曲もCD購入してみて、と、そこそこ数は聴いているつもりなのですが、一向に好きになれる気配がありません。

現在のところ、「身の丈を超えて背伸びしすぎて書いたような印象で、結果、自然な感じがしない」というのが個人的な所感。がんばって書いた感じはするのです。でも、そこここに目立つ実験的な和声、独自なオーケストレーションなどが、まったく板についていない感じが・・・。結果、自分としては心から共感できない。ここが、自分の中では同じ北欧のSibeliusとの決定的な違いとなっています。

もっと聴きこめば面白さがじわじわわかってくるのか、ほかの隠れた名曲を教えていただいて聴いた方がいいのか、そもそも自分に合わないだけなのか。今までNielsenファンなる人に1人も出会ったことがないのですが、いらっしゃったらぜひご意見をお伺いしてみたいものです。

以上でございます。


笹崎の好きな曲Best5
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1. 交響曲第5番   中ではまだこれがよいような・・・
2. 交響曲第4番   ティンパニしか・・・
3. 該当なし
4. 該当なし
5. 該当なし

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歌劇「仮面舞踏会」は意外とすんなり聴けた記憶があるけれど、1度しか聴いてないし、譜面持っていないのでランク外。


次回は、OhanaとOrff。Nonoはパスで・・・。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                        ★
★       今月の国際ニュース        ★
★                        ★
★   「温家宝」というテロップを見ると     ★
★   何やらおいしそうなイメージがふくらむ   ★
★                        ★
★                        ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

八宝菜みたいな・・・。自分だけでしょうか。


では、また。

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♪ 第82話 Mussorgsky, Modest Petrovich [ロマン]

♪ Mussorgsky, Modest Petrovich (1839~1881 ロシア)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 展覧会の絵          ★★★★★
2. 交響詩「禿山の一夜」     ★★★★
3. 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」  ★★
4. 歌曲集「死の歌と踊り」    ★★
5. 蚤の歌            ★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)


展覧会の絵、禿山の一夜、この2曲はレコードで所持していたのですが、幼年時代に聴いた記憶はなし。怖い曲だったからかけてくれなかったのかも。唯一幼年時代に聴いた記憶が残っているのは「卵の殻をつけたひよこの踊り」。これまた「母と子のなんちゃら」に収録されていたものです。

そんなわけで主要管弦楽曲をまともに聴いたのは、高校生になってから。金管炸裂、打楽器どがしゃーん、と体育会的な曲なので、けっこう気に入ったのを覚えています。高校時代に、何かの歌曲(たぶん「蚤の歌」)の伴奏をしたはずなのですが、あんまり記憶なし。そういえば「展覧会の絵」のピアノ版はいつから弾いてたんだろう。記憶なし。

大学時代は、次第に飽きていったような。うーん、あんまり記憶なし。「展覧会の絵」のStokowski編曲版に出合ったのはたぶんこの頃。ちょっと面白いと思った記憶が少々。ちなみにRavel編曲版には、当時から違和感を感じていました。あんな華麗な色彩じゃないよ。

Mussorgskyに興味を持ったのは、「禿山の一夜」の原典版を聴いたこと。今まで聴いていた以上にグロテスクで、真に迫る表現力を感じたのです。今まで聴いていたRimsky-Korsakv版のMussorgskyって何だったのだろう、そのくらい衝撃的でした。

そして聴いたのが、歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」。これもやっぱり原典版の方がすさまじくて面白い。時代を完全に超えて独自の怪奇世界へと突き進んでしまったアル中作曲家の本領を垣間見たような感じがしました。この瞬間、同時代ロシアの作曲家の中ではもっとも興味深い作曲家へとランクアップ。

Rimsky-Korsakovによって形式も和声も整理された楽曲は、それはそれで当時の人々に受け入れられるためにはきっと必要だったのでしょう。でもね、Mussorgskyの毒気が43%くらいに薄まってしまって、原曲を聴いてしまった今は、自分には面白さをそれほど感じられないのですよ。

Mussorgskyの毒気。それは自分の頭の中で、画家フランシスコ・デ・ゴヤの晩年のグロテスクな作品群(「黒い絵」など)となぜかシンクロしたまま、今日まで至っています。


笹崎の好きな曲Best5
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1. 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」   独自の暗黒世界が広がる超名作。だが万人にはお薦めできないような気がする
2. 禿山の一夜(原典版)      真に迫るグロテスクさ。Rimsky-Korsakv版はなんだったの? 
3. 展覧会の絵           キエフ以外はけっこう好きなのですが。やっぱ、ああするしかなかったのかな
4. 歌曲集「死の歌と踊り」     こわいよー。オケ伴編曲もいくつかあるけれど、その中ではAho版が好き
5. 蚤の歌             何かが狂っていてすばらしい

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実は、「展覧会の絵」の編曲版は、どれもあまり好きではないのです。オーケストラ版だけでも、Ravel、Stokowski、Funtek、Gortchakov、Cailliet、Smetacek、Julian Yu、Ashkenazyのものを持っているのですが。ロシア民族楽器のための編曲版など、へんてこな編成のものも多数。でも、Naumoffによるピアノ協奏曲版が面白かったくらいで、あとはちょっと。


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♪ 第81話 Mozart, Wolfgang Amadeus 歌劇・声楽作品編 [古典]

♪ Mozart, Wolfgang Amadeus (1756~1791 オーストリア) 歌劇・声楽作品編

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. レクイエム          ★★★★
2. 歌劇「魔笛」         ★★★
3. 歌劇「フィガロの結婚」    ★★★
4. アヴェ・ヴェルム・コルプス  ★★★
5. 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」  ★★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メ
ジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

実は、学生時代まではオペラにはかなり疎かったのですね。なので、Mozartのオペラ全曲を聴いたのは、大学のときではなかったかと思うのです。それも、「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロの結婚」「魔笛」くらい。各序曲は高校のときに聴き始めましたけれど。一般的に管弦楽から入るとこうなっちゃうのかしらね。

曲の一部で小中学校のときに知っていた曲はなかったんじゃないかな。「恋とはどんなものかしら」、うーん、これも大学だな。「ドン・ジョヴァンニのセレナーデ」、うーん、これもどうかな、高校のときかな。ということで、大学時代まではほとんどかかわ
りのなかった分野でした。「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」、「お手をどうぞ」、「地獄の復讐が私の心の中に」、・・・。もっと前から知っていてもよさそうなものなにねえ。

声楽曲の方はというと。レクイエムと高校時代に出合ったほかは、あとはほとんどが社会人になってからじゃないかな。ミサ・ハ短調、アヴェ・ヴェルム・コルプス、エクスルターテ・イウビラーテ(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ)、このあたりはエアチェックしていたと思いますが。

社会人になって、オペラのCDが買える金銭的余裕が多少できてから、カラヤンやベームの演奏で主要オペラや声楽曲を買い揃えていきました。楽しいじゃない。こんな世界があるんだったらもっと前から楽しんでればよかった。

その後、ガーディナー指揮による古楽器演奏のオペラや声楽曲と出合ったり、管弦楽伴奏のアリアとシェーナ、ピアノ伴奏歌曲など、一通りは聴いてきました。でも、最近はMozartをより好きになるというベクトルになぜかならないのです。特定の曲を除いてMozartに対する感心が薄れていることと連動している気がします。


笹崎の好きな曲Best5
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1. レクイエム         補筆部分は劣ると言われつつも、この曲の持つ霊感は神!
2. ミサ曲K.427      管弦楽や室内・独奏曲にはない「神の力」のような何かを感じます
3. 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 終幕は鬼気迫ります。短調のまま終わればいいのにと思うことも
4. 歌劇「フィガロの結婚」   これぞ、Mozart! 
5. 歌劇「魔笛」        筋書きはわけわからないのですが、好きなアリアがいっぱい。夜の女王!

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次点は歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」。ほかにはピアノ伴奏歌曲が結構好きだったりします。



次回は、MussorgskyとNielsen。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                        ★
★      今月の似て非なるもの        ★
★                        ★
★      ミートボールと肉球         ★
★                        ★
★                        ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

肉球は俗称で、ほんとうは蹠球(しょきゅう)と言うらしい。
魅かれない名前だな、蹠球。
ちなみに英語ではpad。これも柔らかそうだけど、もう一歩だな。
ニクキュ~・LOVE。


では、また。


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♪ 第80話 Mozart, Wolfgang Amadeus 室内楽・独奏曲編 [古典]

♪ Mozart, Wolfgang Amadeus (1756~1791 オーストリア) 室内楽・独奏曲編

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. トルコ行進曲         ★★★★★
2. ピアノ・ソナタ第15番    ★★★★
3. ピアノ・ソナタ第8番     ★★★★
4. ピアノ・ソナタ第10番    ★★★
5. きらきら星変奏曲       ★★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)


最近、笹崎的にはMozartを演奏する行為について、こんなイメージを持っています。「平均台の上で、それと感じさせずに優美に演技することと似ている」。音の高さとタイミングがあっていれば音楽として十分と思っているうちは、Mozartって簡単なんですよね。僕もそういう時代、確かにありました。音取りだけだったらけっこう簡単だしね。でも、それが平均台の上で絶妙なバランスの上に成り立たなければならないことがわかったとたん、演奏することが怖くなる。Mozartに限らないけれど、音楽はここから先がたいへんですね。

平均台と違うのは、演奏者も聞き手も平均台に気付かないうちは平均台を認識しなくて済むことと、平均台から落ちてもとりあえず身体的に痛くはないこと(笑 ほんとは精神的に痛いはずだが・・・落ちている人には自覚症状がないのが、かえって厄介である)。自分は最近、やっと怖くなくなりつつあるかも(ピアノの話ね)。

マンドリン業界では平均台に気が付いている人がほとんどいないので、僕から見るとあちゃーと思うことは多いですね。「そこ、平均台に乗るどころか頭ぶつかってますよー、骨折れてますよー」と言いたくなることがしばしば。

さて、本題の歴史。この分野で言うと、初めて出合った曲はトルコ行進曲じゃないかしら。「母と子のなんちゃらピアノ音楽」みたいなレコードにも、この曲は入っていたと思います。幼稚園か小学校の時に全音ピアノピースで出ていたものを買ってもらったことは覚えてるんだよな。あとは、「きらきら星変奏曲」「幻想曲・ニ短調」、このあたりの全音ピースで出ている作品。次は、ソナチネ・アルバムにピアノ・ソナタがいくつか収録されていて、小学校低学年の時にピアノのレッスンで習ったので、このあたりですね。K.330ハ長調(第8番)はそれなりに気に入ってました。そして、小学校高学年のピアノのレッスンはソナタに進んで、K.545ハ長調(15番)、K.283ト長調(5番)、K.280ヘ長調(第2番)、K.332ヘ長調(K.12番)あたりと出合います。まあ、でも、人というのは、レッスンだと興味があまり持てないものでして。均整のとれた曲を目の前にすると、やんちゃもしたくなる年頃なわけよ。

中学校の頃は、記憶なし。あんまりMozart弾かなかった気がします。

高校に入って、ようやくMozartのピアノ・ソナタの譜面を全部揃えたと思います。でも、あんまり弾かなかったんじゃないかな。体育会的な音楽観の中では、Mozartは地味すぎるので。高校時代で覚えているのは、クラリネット五重奏曲を聴いて感動したこと。珍しいよね、この時期に室内楽に興味を持つなんて。

大学時代に対位法や形式のことを多少勉強したとき、管弦楽曲同様、面白さを感じたものです。ヴァイオリン・ソナタを全曲エア・チェックしたはずですが、あんまり記憶にないのはなぜ? 

大学時代後半から社会人初めの頃にかけて、ようやく室内楽曲をいろいろ聴き始めます。弦楽五重奏曲第3番・第4番、後期の弦楽四重奏などなど。このへん、面白いですよね。Mozartを聴く楽しみがようやく分かってきたのがこの頃。

いつだったか、バセットクラリネットの演奏でクラリネット五重奏曲を聴きまして。これが目から鱗。たしかに、クラリネットのパートは低音域が出ないから無理やり書いた感じのするところが何箇所かあって、気にはなっていたんですよね。ちょうど、この楽器で演奏することで原曲の姿を取り戻そうという試みがなされはじめた音楽界の動きと重なったのが幸いしました。バセットクラリネット五重奏曲は、一気にあらゆる楽曲の中でもっとも好きな曲の1つへと格上げ。

さて、その後は、まったりとしたMozartとのかかわりが続いています。管弦楽分野と同様、特定の曲への愛好度は変わらず、それ以外の曲への興味関心はそれほどでもなくなってきている、という状況であります。


笹崎の好きな曲Best5
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1. バセットクラリネット五重奏曲        あらゆる楽曲の中でもっとも好きな曲の1つ
2. ピアノ・ソナタ第17番           天才を感じますね。意外と弾きにくいですが
3. ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」 とくに第1楽章の変奏曲が好き
4. ピアノ・ソナタ第10番           第1楽章をよく見ると小技がさりげなくまぶされているのがわかる
5. ピアノ・ソナタ第8番            14番と並んで数少ない短調のピアノ・ソナタ

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次点がヴァイオリン・ソナタ第34番K.378。いつ出合ったかも覚えていませんが、とくにこの第1楽章は美しいと思います。


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♪ 第79話 Mozart, Wolfgang Aamadeus [古典]

♪ Mozart,Wolfgang Amadeus (1756~1791 オーストリア) 管弦楽作品編

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. アイネ・クライネ・ナハトムジーク ★★★★★
2. 交響曲第40番          ★★★★★
3. 交響曲第41番「ジュピター」   ★★★★★
4. ピアノ協奏曲第20番       ★★★★
5. ディヴェルティメントK.136  ★★★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)


ようやく来ましたねえ、Mozart。有名な曲も多いことだし、管弦楽系、室内楽・独奏曲系、歌劇・声楽曲系の3つに分けてお届けしますね。有名な曲の順序はこんなんでよいですかね。

初めて聴いたMozartの管弦楽作品、うーん、なんだろう。レコードは交響曲第35番、36番、40番、41番があったので、聴いていたことは間違いないですね。たしかワルターの演奏。オケはたぶんコロンビアの方かな。で、わりと覚えていたのが35番なんですねえ。次が36番。不思議だ。子供は有名度とはまったく関係なく心地よさを求めますからね。アイネクライネはいつ聴いたんだろう。謎。

高校生のときは興味が薄かったですね。2管編成で地味な印象。それでも有名な曲はいちおう聴きましたが。体育会的な音楽観からすると物足りない印象がありました。ヴァイオリン協奏曲第3番・第5番は練習用に弾いて遊んでましたが、やっぱり全体的には興味薄でありました。例外はクラリネット協奏曲。この曲だけはなぜか格別に好きだった。

大学時代に対位法や形式のことを多少勉強したとき、Mozartがなぜ素晴らしいと言われるか、その一端を見たのでありました。とくに交響曲第41番第4楽章コーダのあの有名な対位法が駆使される部分は、目から鱗でした。複雑であり、人工的に念入り
に書かれていながらも、あたかもはじめから宇宙の中に存在していたかのような自然さ。天才の成せる業ですねえ。

社会人になってからは、あんまりMozartの管弦楽作品の印象自体は変わらず。というか特定の数曲を除いて、最近Mozartへの愛好度が少しずつ低下しているような気がします。なんだろうね。天才の筆致は感じるんだけれど、ある種の当たり障りの
なさというか(特定の数曲除く)、あまりに簡素で美しすぎることで自分のような邪悪な心にはかえって深く突き刺さらないというか(特定の数曲除く)。世の音楽愛好家はどう感じているんでしょうか。


笹崎の好きな曲Best5
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1. 交響曲第41番「ジュピター」 終楽章のあの部分。複雑なのに、初めから宇宙に存在していたかのようだ
2. バセットクラリネット協奏曲  独奏パートはいまいちだと思っていたら別の人の編曲。復元された原曲で聴きませう
3. 交響曲第40番        第1楽章第1主題は、何度聴いてもほれぼれする。単純なのに
4. 交響曲第39番        3拍子、フラット3つ。すべてが3に支配される。意味深である
5. 交響曲第35番        なぜか子供の頃から好き

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交響曲ではほかに29番とか好きですね。ピアノ協奏曲は27・20・24・23番あたり。協奏曲は、独奏の入りの直前が好き。あまりにも自然なお約束ぶりがたまらない。


次回は、Mozart、室内楽・独奏曲編と歌劇・声楽曲編。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                        ★
★       今月の正しい日本語        ★
★                        ★
★      ×カモシカのような足        ★
★      ○カモシカの足のような足      ★
★                        ★
★                        ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ということは、角が生えてる、とかでしょうか。
こんなこと考えてるのは自分だけだろうと思ったら、ダウンタウンもネタにしてた。
しまった、パクリになってしまった。

では、また。



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♪ 第78話 Monteverdi, Claudio [ルネサンス]

♪ Monteverdi, Claudio (1567~1643 イタリア)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 聖母マリアの夕べの祈り  ★★
2. 歌劇「オルフェオ」    ★★
3. マドリガーレ集      ★★
4. 歌劇「ウリッセの帰郷」  ★
5. 歌劇「ポッペアの戴冠」  ★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)


社会人数年目、ミシェル・コルボに興味を持ちまして。はじめはHoneggerとかMartinとか近代声楽作品から入ったのですが、次第にMozartへ、さらにBachへ、それ以前へと、時代を遡っていくことになります。で、ついに名盤として誉れ高いMonteverdiのマドリガーレ選集6枚組を迷いつつ購入。当時の笹崎はバロック以前は苦手中の苦手でありまして。BachでぎりぎりというところをMonteverdiですからね。ということで、購入したものの、聴くのは後回し。

放っておくこと数ヶ月。笹崎は40度の高熱にうなされてすっ倒れ、ようやく熱が38度前後に落ち着いてきて音楽が聴ける状態になってきた時、なぜか「マドリガーレ選集を聴かなくちゃ」と思ったのです。そこで6枚組のCDを枕元に置き、1曲目から聴き出しました。「ありゃー、熱のせいで聴覚がおかしくなっちゃったかも」と心配するほど不協和に感じまして。おかしい、1600年代の音楽でこんな響きがするわけないよなあ。ああ、僕の音楽人生もこのたった1回の高熱のせいで終わりか・・・。

1曲目が終わったところで、気を取り直してもう一度聴き直し。やっぱりすごい不協和音。「もしかして、この時代にこんなすごい響きが存在したわけ? 」。3回くらい聴きましたかね。「いやー、これはすごいや、何ヶ月も放っておくんじゃないかった!」。

この1曲目はマドリガーレ第8巻「戦と愛のマドリガル集」に含まれる「ニンフの嘆き」という曲。このコルボの演奏、今でもたまに聴くのですが、そのたびに新鮮です。ほかにも、ほとんどオペラのような「タンクレディとクロリンダの戦い」や「他の人びとは愛の神について歌えばよい」「歌いつづける愛らしい小鳥」など、斬新な曲が多数含まれます。そういえば、この3曲もマドリガーレ第8巻に含まれていますね。

さあ、そうなると、ほかの曲も聴いてみなければ。コルボで出ているのは歌劇「オルフェオ」、「聖母マリアの夕べの祈り」「倫理的、宗教的な森」。すぐ購入して聴きました。いやいや、こんなおもしろい音楽があるんだったら、バロック以前はちょっとなんて敬遠せずに早く聴いとけばよかったですよ。とくに「聖母マリアの夕べの祈り」の中の「聖母マリアよ、われらのために祈りたまえ」によるソナタは大好きで、いつも涙が出ます。

その後は残りの歌劇のCDやピリオド楽器による演奏(ガーディナー多し)を少しずつ揃え、「聖母マリアの夕べの祈り」ってやっぱすげーなー、など感じつつ今日まで至っています。一度生演奏を聴かねばと思っています。



笹崎の好きな曲Best5
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1. 聖母マリアの夕べの祈り  サンターー・マリーーーアーーー(涙・・・)
2. マドリガーレ集第8巻   「タンクレディとクロリンダの戦い」など、今聴いても斬新
3. 歌劇「オルフェーオ」   序奏からすがすがしい
4. 倫理的・宗教的な森    譜面が欲しいのですが、高価すぎですね
5. 歌劇「ポッペアの戴冠」  歌劇の歴史において最初期作品の1つのはずなのに、とても新鮮

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今、いちばん興味のある古楽の作曲家です。ぜひ、先入観を持たずにお聴きください。
びっくりすること間違いなし。


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