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♪ 第87話 Paganini, Niccolo [ロマン]

♪ Paganini, Niccolo (1782~1840 イタリア)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 24の奇想曲より第24番      ★★★★
2. ヴァイオリン協奏曲第2番より「鐘」 ★★★★
3. ヴァイオリン協奏曲第1番      ★★★
4. 24の奇想曲            ★★★
5. 無窮動               ★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

中学生の頃までに、Liszt編曲の「鐘(ラ・カンパネラ)」や奇想曲第24番の旋律くらいは聴いたことがあるのですが、「鐘(ラ・カンパネラ)」はPaganiniというよりLisztとしての認識しかなかったこともあり、Paganiniに関してはほとんど印象なし。

高校の時に、ヨーヨー・マの演奏でモーセ幻想曲と奇想曲抜粋のエアチェックをしたのが、Paganiniの最初の印象。ヴァイオリンでさえ超絶難易度が高いはずなのに、なんでチェロで口をあけて(失礼!)楽々と弾けるのか! チェロによる超絶Paganiniは、当時の体育会系音楽観と見事にマッチしたのでした。ああいう中国雑技団みたいなのって、あこがれる時期、絶対あるよね(マンドリン業界では何十年たってもこの世界からの価値観が転換できない人が多数いて、萎えますが・・・)。早速「ヴァイオリン協奏曲第1番」、「24の奇想曲」の譜面を購入してマンドリンで練習。でも、指が小さくて10度とか届かないのでした。しかもマンドリンはハイポジもハーモニクスも鳴らないし。

その後、あっという間に飽きてしまい、指慣らしの曲として定着。

技巧の難しさとは逆に、音楽としてはこの上なくシンプルにできているのですね。そのあたりが自分が飽きる理由でもあるのですが、一方で旋律素材として考えたときには、なんとも屈託のない魅力があるようにも思います。だからこそ、Lisztをはじめ、「パガニーニの主題による●●」のような曲が多数生まれるのかも。家に音源があるだけで20曲以上。他の作曲家を触発する魅力があることを証明していますね。

マンドリンでは、似た傾向のサーカス作曲家としてCalaceやMunierなんかがいるわけですけれど、こっちはなんで魅力を感じないのでしょうかね。中国雑技団的に中途半端だからでしょうか。いやー、それだけでもないな。個人的に旋律そのものに羞恥心を感じることが多いのですが、それですかね。


笹崎の好きな曲Best5
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1. モーセ幻想曲          これは楽しいのでは
2. ヴァイオリン協奏曲第1番    ストレートでわかりやすい超絶技巧
3. 無窮動             このアイデアの単純さがよいのかも。「常動曲」とは違う曲
4. 24の奇想曲          全曲聴く気は起きないのだが、素材として面白い
5. ネル・コル・ピウ序奏と変奏曲  ここまで超絶だと、それはそれで

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ヴァイオリンの胸のすくような超絶快演、ってそういえば、最近聴きませんね。
ピアノのアムランみたいな人がそろそろ出てもいい気がします。


おまけ。Paganiniにちなんだ曲、好きな曲Best5
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1. Blacher/パガニーニの主題による変奏曲       これは楽しい!
2. Rachmaninov/パガニーニの主題による変奏曲   思ったより手の込んだことをしているのですね
3. 一柳慧/パガニーニ・パーソナル              マリンバとピアのためのすごい作品
4. Liszt/パガニーニ大練習曲              「ラ・カンパネラ」を含む。基本アイテム
5. Lutoslawski/パガニーニの主題による変奏曲   2台のピアノのための超絶作品

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次点がSchnittkeの「ア・パガニーニ」。これもまた面白い。



次回は、PendereckiとPoulenc。
Pizzetti書こうと思ったけれど、
ヴァイオリン・ソナタとレクイエムくらいについてしか書けないや。
チェロ・ソナタの音源が見つからない! 譜面を見る限りすごい名曲のはずなのに。
Piazzollaもパスで。Pierneも・・・


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                       ★
★        今月の古代米         ★
★                       ★
★   縄文時代の、というとありがたいが、   ★
★   2~3年前の、というとありがたくない  ★
★                       ★
★                       ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

それは古代米ではなく、古米と言う。
最近、増えてきましたね。古代米のお店。けっこう好き。


では、また。

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♪ 第82話 Mussorgsky, Modest Petrovich [ロマン]

♪ Mussorgsky, Modest Petrovich (1839~1881 ロシア)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 展覧会の絵          ★★★★★
2. 交響詩「禿山の一夜」     ★★★★
3. 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」  ★★
4. 歌曲集「死の歌と踊り」    ★★
5. 蚤の歌            ★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)


展覧会の絵、禿山の一夜、この2曲はレコードで所持していたのですが、幼年時代に聴いた記憶はなし。怖い曲だったからかけてくれなかったのかも。唯一幼年時代に聴いた記憶が残っているのは「卵の殻をつけたひよこの踊り」。これまた「母と子のなんちゃら」に収録されていたものです。

そんなわけで主要管弦楽曲をまともに聴いたのは、高校生になってから。金管炸裂、打楽器どがしゃーん、と体育会的な曲なので、けっこう気に入ったのを覚えています。高校時代に、何かの歌曲(たぶん「蚤の歌」)の伴奏をしたはずなのですが、あんまり記憶なし。そういえば「展覧会の絵」のピアノ版はいつから弾いてたんだろう。記憶なし。

大学時代は、次第に飽きていったような。うーん、あんまり記憶なし。「展覧会の絵」のStokowski編曲版に出合ったのはたぶんこの頃。ちょっと面白いと思った記憶が少々。ちなみにRavel編曲版には、当時から違和感を感じていました。あんな華麗な色彩じゃないよ。

Mussorgskyに興味を持ったのは、「禿山の一夜」の原典版を聴いたこと。今まで聴いていた以上にグロテスクで、真に迫る表現力を感じたのです。今まで聴いていたRimsky-Korsakv版のMussorgskyって何だったのだろう、そのくらい衝撃的でした。

そして聴いたのが、歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」。これもやっぱり原典版の方がすさまじくて面白い。時代を完全に超えて独自の怪奇世界へと突き進んでしまったアル中作曲家の本領を垣間見たような感じがしました。この瞬間、同時代ロシアの作曲家の中ではもっとも興味深い作曲家へとランクアップ。

Rimsky-Korsakovによって形式も和声も整理された楽曲は、それはそれで当時の人々に受け入れられるためにはきっと必要だったのでしょう。でもね、Mussorgskyの毒気が43%くらいに薄まってしまって、原曲を聴いてしまった今は、自分には面白さをそれほど感じられないのですよ。

Mussorgskyの毒気。それは自分の頭の中で、画家フランシスコ・デ・ゴヤの晩年のグロテスクな作品群(「黒い絵」など)となぜかシンクロしたまま、今日まで至っています。


笹崎の好きな曲Best5
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1. 歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」   独自の暗黒世界が広がる超名作。だが万人にはお薦めできないような気がする
2. 禿山の一夜(原典版)      真に迫るグロテスクさ。Rimsky-Korsakv版はなんだったの? 
3. 展覧会の絵           キエフ以外はけっこう好きなのですが。やっぱ、ああするしかなかったのかな
4. 歌曲集「死の歌と踊り」     こわいよー。オケ伴編曲もいくつかあるけれど、その中ではAho版が好き
5. 蚤の歌             何かが狂っていてすばらしい

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実は、「展覧会の絵」の編曲版は、どれもあまり好きではないのです。オーケストラ版だけでも、Ravel、Stokowski、Funtek、Gortchakov、Cailliet、Smetacek、Julian Yu、Ashkenazyのものを持っているのですが。ロシア民族楽器のための編曲版など、へんてこな編成のものも多数。でも、Naumoffによるピアノ協奏曲版が面白かったくらいで、あとはちょっと。


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♪ 第73話 Massenet, Jules [ロマン]

♪ 第73話 
♪ Massenet, Jules  (1842~1912 フランス)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 歌劇「タイス」より「タイスの瞑想曲」 ★★★★★
2. 悲歌(マスネのエレジー)       ★★★
3. 組曲第4番「絵のような風景」     ★★
4. 歌劇「マノン」            ★★
5. 歌劇「ヴェルテール」         ★★
(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

高校生のときに「タイスの瞑想曲」をエアチェックしたのが初めてのMassenet体験。きれいだなと思ったくらい。

高校生のときに上野文化会館音楽資料室で「絵のような風景」を聴いたのが次のMassenet体験。かっこいいですよね。中高生御用達という感じ。この曲がかっこいいならば、ほかの風景シリーズ(全部で7曲ある)もかっこいいはず、とさまざま聴きますが、結局「絵のような風景」がいちばんかっこいいということで落ち着きます。「フェードル序曲」や歌劇の中のバレエ音楽(「ル・シッド」とか)、マイナーな作品もこのとき聴いたはず。

その後しばらくはさしたる出合いはなく、社会人になります。歌劇のジャンルを聴くようになってから、「マノン」「ウェルテル」に出合います。思ったよりは面白かったけど、すごく好きになれたかというと・・・。でも、いろんなタイプの音楽を描き分けられるMassenetの作風はオペラ向きなのであって、聴くならまずはこの分野なのでしょうね。

歌曲集のCDも手に入れます。甘ったるいなあ、という印象のみ。ピアノ曲も・・・。

2000年前後だったか、歌劇「タイス」の新譜が出たので聴いています。でもあんまり印象に残らず。ただ1つ、「タイスの瞑想曲」って原曲だと後半に合唱がハミングで加わるんですね。あの曲にはなんとも物足りなさを感じていたので、ああ本当はこういう曲なんだ、という発見はありました(でもヴォーカル・スコアには合唱のパートが書かれていない。なぜ? )。

ということで、あまり印象に残っていない作曲家として今日まで至っています。劇的な音楽も書いていることは知っているのだけど、個人的には甘さ過剰な旋律美という一面だけのイメージが強すぎですなあ。オペラファン、フランスメロディーファンからは怒られそうであります。


笹崎の好きな曲Best5
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1. 歌劇「ウェルテル」      「手紙の歌」「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」などなかなかいい
2. 歌劇「マノン」        Pucciniとはまた違った面白さがあると思います
3. 歌劇「タイス」        「タイスの瞑想曲」に合唱が入ることを初めて知った
4. 組曲第4番「絵のような風景」 説明不要なほど単純明快な作品
5. 組曲第7番「アルザスの風景」 「目覚めよと呼ぶ声あり」が使われているのがちょっと意外

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歌曲の譜面を持っていないのでランクインしていませんね。買ったら印象変わるのか。
それよりは、オペラをもうちょっと聴いた方がいいのかな。「ウェルテル」と「マノン」はどちらを上にするか迷いました。

次回は、MendelssohnとMessiaen。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★                         ★
★      今月の「見てみたいもの」       ★
★                         ★
★      テルミン・オーケストラ        ★
★                         ★
★                         ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

宗教儀式風でかなり楽しそうだと思うのですが、実在するんですってね。
きっと、フレミングの法則のテスト時間のような風景が繰り広げられることでしょう(腕が攣ってた友達がいたな)。
電波(?)がこんがらがってたいへんなことにならないのだろうか? 



では、また。

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♪ 第72話 Mascagni, Pietro [ロマン]

♪ 第72話 
♪ Mascagni, Pietro  (1863~1945 イタリア)

♪独断で決めつける有名な曲Best5
1. 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲  ★★★★★
2. 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」全曲   ★★★
3. 歌劇「友人フリッツ」間奏曲          ★★
4. 歌劇「イリス」                ★
5. 歌劇「友人フリッツ」             ★

(有名度 ★★★★★=誰もが知っているはず ★★★★=メジャー曲 ★★★=準メジャー曲 ★★=知っているとちょっと誇れる ★=知っているとマニア扱いされる)

おそらくほかの人と同じく、「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲がはじめてのMascagni体験でしたが、いつのことだったかなあ、中学校の時にはすでになんとなく知っていた感じでした。ただ、この曲、当時からそれほどには好きじゃないんだよね。お涙頂戴の和声進行はともかく、よくわからないオーボエの使い方など、なんであんなになっちゃったんだろう。きれいな旋律で一般受けするのはよくわかりますが。

さて高校時代、マンドリン業界で知らない人はいない(そして、一般的には誰も知ることのない)、歌劇「仮面」序曲に出合います。今となっては出来のいい曲とは思えないのですが、限られた範囲内ではあるもののなぜここまで浸透したんですかね。不思議だ。そしてマンドリン業界ではなんとも理解不能なヘンテコ解釈が横行していて、これがとにかく気持ち悪い。たとえば第2主題のテンポはなんであんなに落ちるの? やってて気持ち悪くないんだろうか? イタリア・オペラ聴いたことないの? 

「カヴァレリア・ルスティカーナ」全曲を聴いたのは、たしか大学生の時。ええとですね、筋書きはいいと思いました・・・。歌劇としての総合評価に関して言えば自分的にはそこそこなのですが、音楽単体はというと、オーケストレーションも構成も和声も素人臭すぎて好きになれません。同世代イタリア・ヴェリズモで言えば、Leoncavalloの方がはるかに好きですわ。

社会人に入ってから、他の歌劇、たとえば「友人フリッツ」「イリス」「仮面」なども聴きますが、輸入盤で筋書きもろくにもわからず音楽だけ聴いたこともあり、興味を持てず。自分的にはこの先も低評価のままの予感。

笹崎の好きな曲Best5
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1. 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」 「お母さん、このお酒は強いね」あたりからは手に汗握りますね
2. 歌劇「仮面」序曲           覚えている曲なのでいちおう。個人的評価は「該当なし」に近いほど低い
3. 歌劇「友人フリッツ」間奏曲      同上
4. 該当なし               
5. 該当なし               

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「グロリア・ミサ」とか、ピアノ作品集とか、いちおう所持してはいるのですが。
「乙女の水浴」。題名のみそそられます。


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